2012/08/23

おっさんの理想。


昨日、会社で事務の女性に通勤手当かなんかのことで小一時間もの長い間ネチネチと食い下がってるおっさんがいた。

傍らで聞いていてイライラして仕方なかったが、事務の女性は適正に処理しているということを懸命に説明していたので、横から邪魔したら悪いので口は出さなかった。

そいつのことはよく知らないのだが、おっさんは昔からこういう“カネ、カネ”言うような男が大嫌いだ。

金儲けは悪いことではない。

実際、おっさんだって金はたくさん頂けるものなら頂きたいと思っているし、実業家として金をたくさん稼いでいる人達も立派だなと思う。

ただ男が憚りもせずに金にこまかいことを口にするなんて寒気がする体質なのだ。

これは多分親父の影響だ。

ウチの母親は極貧家庭で育ち、その時の体験をおっさんとその妹への教育の柱として何かと言うと“カネ、カネ”というような話をしていたが、父はそれを良しとはしていなかったようである。

特に男であるおっさんに対してはこれを害であるとまで考えていた節がある。

男の子にこんなことを教えると“小さくなる”と考えていたのだと思う。
(ちなみに母は同じ理由からおっさんを厨房には立たせず、弁当箱を洗って持って帰ったりすれば怒られた。)
 
だからおっさんも自然と“金にこまかい男”というのは“みっともない”と考えるようになったのだと思う。

このような環境で育ったおっさんは子供の頃に本で読んで思わず心が震えたのだが“直江山城守と伊達政宗の金貨の話”はご存知だろうか?

直江山城守というのは、数年前におっさんのライバルである妻夫木くんが大河ドラマで演じていた、天下に王手をかけた徳川家康に初めて挑戦状を叩き付けたと言われるKYな武将である。
 
これは秀吉が天下人だった時代の話である。

京都の聚楽第で伊達政宗が居並ぶ諸将に自ら鋳造した金貨を披露していた。

金貨などまだ珍しかった時代だったので、みな順番に手にとっては感嘆の声をあげていた。


政宗は“伊達者”の語源にもなった人物である。
 

さぞかし鼻が高かっただろう。
 

しかし、そこでたった1人、直江山城守だけは何故か金貨を扇子の上でポンポンとひっくり返して見るだけで一向に手にとって見ようとはしない。

政宗は陪臣(山城守の主である上杉景勝は政宗と同様に秀吉に臣従していたので政宗から見れば山城守は一段格下)の身からの遠慮だと判断し、その場で「苦しゅうない。手にとって見よ。」と促した。


すると妻夫木くん、、じゃなかった、直江山城守は諸将が居並ぶ面前で「神聖な上杉家の軍配を握る手でこんな卑しい物が触れるか」と金貨を投げ返したというのである。


これはもうKYを通り越してアホである。

しかしなんと痛快なんだろうか。

おっさんは男とはかくありたいものだと思うのである。


アホでもかっちょいいと言えば、この山城守の主、上杉景勝もすごいんだけど、これはまた機会があれば。。。


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4 件のコメント:

  1. ronさん、こんばんはッ!!

    カッコイイね、ステキだよ~♪

    ronさん、の考え方は、「良し」だよ

    カネカネと、セコビッチなヤツは叩き切ってやってよッ!!

    もっと武将を語って~

    PANTONEは、SoftBankのスマホだよ~

    上戸さんが、CMしてるヤツ~

    またね~

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    1. サッチィ&ひーちゃんさんコメントありがとうございます。
      でも、お金くれるならもらいますよ(笑)

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  2. お弁当を洗わせなかった母親様
    男子たるものはこうであれ

    なんか、いい話が聞けました。

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    1. toriさんコメントありがとうございました。
      でも、こういう育て方すると、おっさんみたいないびつなのが出来上がるんですよね。。。

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